「いれたいのか?」

伊崎の足の間に座らされお腹の回りをがっしりと手でまわされている。

「へ?」

何の話だ?と首を傾げた。
ああ、何時間前に話した内容かと思い出す。

「いれさせねぇけどな」

「誰も言ってねぇだろ」

「この肌に傷付けていいのは俺だけでいいんだよ」

松橋の肩に顔を埋めた。

「…恥ずかしい奴」

「あ、俺の名前いれるってのはいいな」

「絶対に嫌だからな!」




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