青春途上中〈4〉

「松橋さんは何て書いたんっすか?」

「いや…」

忍に奪い取られた短冊には、まだ何も書かれていない白紙のままだった。

「まだ書いてなかっすか」

「茉莉ちゃんは素直じゃないから書けないのよねー?」

あーまた、めんどくさいスイッチが入りやがった。

「伊崎とさらにラブラブになれますようにって書きたいんだよねー」

「誰が書くか!!」

んな、恥ずかしい事を書くぐらいなら死んだ方がマシだ。