「松橋の様子はどうだ?」

ピリッとした雰囲気を割って入ってきたのは扉から入ってくる篠原と忍だ。

「もうじき起きるって」

「そか」

篠原の目の上に綺麗な傷が出来ている。
治療もせずに、そのまま放置してたのか血が固まっている。

「シノも怪我してる」

「たいしたことねぇよ」

松橋の手が、ピクリと動き出す。