タカルコワの新婚旅行

「ええ、急に言われても」




「明日の朝、俺の奥さんにナスタさんの気持ちをこっそり聞く。結果をタカルコワに合図するから、OKだったら指輪を買いに行きなさい。そして、プロポーズするように」




タカルコワはとまどいながら言った。




「それって俺が決めることなんじゃないの」




「いいんだよ」




二人はその後も少しそういう話をして、眠りについた。





翌朝、タカルコワとナスタは朝食をご馳走になった。




そして、ヨリモフにお礼を言って、帰宅の途についた。




ヨリモフ夫妻は、気をつけて帰れよ、とタカルコワたちを見送ってくれた。




タカルコワはヨリモフから合図を受け取っていた。