タカルコワの新婚旅行

「じゃあ、そろそろ遺跡観光に行こうか」




タカルコワが提案した。




「うん」




二人はベンチから立ち上がり、丘から森へとおりていった。




リュテナ遺跡は古代人の生活様式がわかるよう工夫されていた。




戦争で街を追われた古代人がこの地でどのように暮らしていたのか、よくわかるように再現されていた。




ナスタは興味津々で説明文などを読んでいた。




古代人が街から持って逃げた貴重品に関する展示もあった。