タカルコワの新婚旅行

「もうケネキさんとは縁を切りたかったんですね」




タカルコワが聞いた。




「そう。そして、私は靴屋さんに勤め、幸せな毎日を送っていた」




タカルコワが先を読んで言った。




「ところが、ナスタさんが靴屋さんに勤めてること、最近になってケネキさんが突き止めた」




「よくわかるのね」




ナスタがタバコを取り出した。