タカルコワの新婚旅行

「ごめんなさい。人には言いたくなかったの」




ナスタは少しずつ話しはじめた。




「実は、私、靴屋さんに勤める前、夜のお店に勤めてたの」




「知ってます。そこでも話を聞いたから」




ナスタは少し驚いた表情をした。




「そうなの。それならケネキのことも聞いた?」




「はい。ケネキさんの会社に行って電話をもらいました」




少し怒り気味にタカルコワは答えた。