タカルコワの新婚旅行

「どうしてここがわかったの」




ナスタがタカルコワに聞いた。




「それはまったくの偶然です。転職した会社の保養施設がシュキヤモにあって」




タカルコワは話を変えた。




「そんなことより、なぜ突然いなくなってしまったのですか」




タカルコワは語気を強めた。




「ずっと探してたんですよ。それに、お兄さんもとても心配してた」




ナスタはしばらくうつむいて、黙っていた。