タカルコワの新婚旅行

「そうですか、私のほうも教えてほしいですよ、ナスタの居所」




ケネキが本当にナスタの居所を知らないのか、大いに疑わしかったが、タカルコワはひとまず電話を切ることにした。




タカルコワは軽くお礼を言い、挨拶して電話を切った。




それから数日間、タカルコワは思い悩んでしまった。




もしナスタが自分の意思で別のところに行ってしまったなら、仕方ない。




むしろ捜さないであげたほうがいいだろう。




しかし、もし事件に巻き込まれたりとか、何かほかの事情で失踪したのだとしたら放ってはおけない。