この場所で過ごして 1




教室ではいつも1人。


移動だってお弁当だって帰りだって1人だ。


けど誰もあたしが1人でいることを気にしない。


それはきっとあたしなんかどうでもいいから。


いてもいなくたっていいから。


でもあたしにも大切なものがあるんだ。



「乃香!」


「大内さん」



あたしを呼んだのは同じ部活の大内梨里奈さん。


ちなみに部活は吹奏楽部であたしと大内さんはパーカッションを担当している。