この場所で過ごして 1




すると乃香はこっちを向いた。


乃香の顔は悲しそうだった。



「…うるさいんだけど…」


「お前辞めるってなんだよ!」



乃香は「はあ」とため息をついた。


俺が梨里奈からすべて聞いたのがわかったみたいだ。



「あんたには関係ない」


「そんなこと関係ない!」


「関係ないやつが口突っ込まないでよ!」



乃香の声は講堂中に響いた。