この場所で過ごして 1




「実央!」



俺が呼ぶと実央はピアノを弾くのを止めた。



「名央兄さま!」


「もうピアノ弾くの止めろ、すぐ帰ると言っただろう」


「はい…」



実央は眉を下げ悲しそうな顔だった。


昨日のことだ。


実央は突然俺の学校に行きたいと頼んだ。


最初は断ったけど実央は何度もお願いする。


だからさっさと帰るを条件に俺は承諾した。