「待ってる人がいるから」 「え?」 その乃香の声ははきはきとしていた。 「あたしが中1のとき、あたしのこと支えてくれた先生なんだ、けど今は家庭の事情で休職してるの」 乃香の顔はちょっと嬉しそうだった。 きっとその先生のこと乃香は好きなんだな。 「吹奏楽始めたきっかけだって先生がやってごらんって言われて始めたんだ」 「へー」