「旦那さまはお仕事で忙しい中、兄弟たちの世話をしたのが別れた奥様でした」 「なんでそれが寂しさなんですか?」 「僕も途中から仕えるようになったのであまりわかりませんが、名央さまはいちばん別れた奥様のことが大好きだったそうです」 「……」 あたしは入部届けを書いている草宮くんのほうを見た。 楽しそうに笑っている。 寂しさなんか感じなさそうなのに…