「はい。」


「失礼します。」


いつもは白衣姿の先生


でも
今日はダークグレーのスーツに
真っ青なネクタイ


色白の肌に生える
キャラメル色の髪は
しっかりとセットされている


「…卒業おめでとう。」


人間とは思えないほど
キレイに整った顔が
優しくほほ笑んだ


「ありがとう…ございます。」


私も笑顔で返す


「これで
“先生”も終りだな。」


「はい。」

「呼んで?
俺の名前…。」


妖艶で
どこか鋭い視線


「…修二…。」

そっと口にすると
彼は
氷が解ける様に
ゆっくりと
嬉しそうにほほ笑んだ


「行こう。」


「うん。」



そして
二人で手を重ねて
歩きだす




私たちの

新しい未来へ…








See you next time.......