Blood Smell

目覚めると
目に入ったのはクリーム色の枕カバーだった


…
どうやら
うつ伏せに寝かされているらしい


体を反転させようと
力を入れた瞬間


ズキン!!


激しい痛みが
全身を駆け抜けた



「っ…。」



思わず

声が漏れた


「冴…?」


声と同時に
冷たい手が私の髪を梳かす

「先生?」


先生のかをお見たかったが
体を動かすのは困難で
唯一自由になる手を伸ばした



そして

すぐに伸ばした手が
大きな手に包まれる


「気分はどう?」


酷く緊張したような先生の声

「…悪くはないです…。
でも
この体勢は…いや。」


不貞腐れた様に言うと
クスッと笑いが聞こえて安心した