Blood Smell

「だって
斎藤君たちがこんな事をする原因を作ったのは
ヴァンパイアなんでしょ?

なのに…斎藤君が罰せられるなんて…
おかしいよっ!」


「母子の事件は
ヴァンパイアとライカンで
納得して話をつけた。

斎藤は
個人の感情で
戦争を引き起こす火種を
作ってしまったんだ。

どんな理由であれ…
協定を破ったものには…
厳しく処罰される。」



「でもっ!
でも…

斎藤君が一番最初にマラソン大会で
私たちを襲ったのは

先生に襲われるって勘違いして
私を助けようとしたからなんだよ!!」


私の言葉に
先生は
一瞬目を見開いた

でも
すぐに伏せられる

「…そうか…。

たとえ俺たちが
マラソン大会の襲撃を隠したって

二回目に襲撃した事実は消せない。
あの襲撃には
明らかに俺たちへの個人的な恨みがあった。

それに

もう
俺たちの手じゃ
どうしようもできないところまで
話は進んでるんだ。」