Blood Smell



…本当だった…


斎藤君の話は本当だったんだ…


どっと冷や汗が溢れる

「でも、意図的に手にかけたわけじゃ…
ないんでしょ?」


そのころだって
共存共栄が結ばれてるはず


「事故なら…
斎藤君の…勘違いって…」


先生は
私の話をさえぎるように
首を横に振った


「俺も聞いた話だから
よくは知らないが…

たまたま通りかかった母子は
アサシンの任務現場を目撃してしまって…

口封じのために…殺されたと…。」


「そんなっ!!」

自分のモノとは思えない
悲痛の声が上がった


「真実はわからない。

でも
教皇は皇族と話をして
ライカンの長に償いはしたはずだ。」


珍しく
先生の声も大きくなった