Blood Smell

「…冴?」


先生の体はびくともしなかったが

それでも
気づいてくれてのか

唇はゆっくり離れ

不思議そうに
でも
少し不機嫌そうな顔で
先生は私を覗き込んだ



「あの
実は…ずっと先生に
聞きたい事があったんです。」


そう
あの時…

ライカンとヴァンパイアの
共存共栄の話を聞いた時
私の発した一言で
その場が
一瞬にして凍りついてしまった…

そして

今…

斎藤君の話を聞いたとたんに
先生が
変わってしまった


私が
心の底から恐怖を感じるくらいに


もしかして


もしかしたら…

ずっと
考えて…確認したかった