Blood Smell

先生と過ごすようになって
色々あって
ある程度の事には慣れたけど


やっぱり

目を見張ってしまう



でも…

先生がカラスを飛ばしたってことは

ここには
学園長先生はいないのかな?



「先生?」

「ん?」


「今、お家には学園長先生はいないんですか?」


「ああ。
父さんと母さんはイギリスから来た
皇族達を護衛もかねて送っていった。」


「護衛…。
でも、そんなことしたら
先生が一人になって…危険なんじゃ!?」


思わず立ち上がって
先生に詰め寄る


でも
先生は
まるで子供の癇癪を笑うように
そっと私の両肩に手を置いて

「大丈夫。
それに…俺がここを離れたら
冴を守れないだろ?」


低く響くような声で
あやすように囁かれては

私は
何も言えなくなってしまう