Blood Smell

先生と過ごすようになって
色々あって
ある程度の事には慣れたけど


やっぱり

目を見張ってしまう


…
でも…

先生がカラスを飛ばしたってことは

ここには
学園長先生はいないのかな?



「先生?」

「ん?」


「今、お家には学園長先生はいないんですか?」


「ああ。
父さんと母さんはイギリスから来た
皇族達を護衛もかねて送っていった。」


「護衛…。
でも、そんなことしたら
先生が一人になって…危険なんじゃ!?」


思わず立ち上がって
先生に詰め寄る


でも
先生は
まるで子供の癇癪を笑うように
そっと私の両肩に手を置いて

「大丈夫。
それに…俺がここを離れたら
冴を守れないだろ?」


低く響くような声で
あやすように囁かれては

私は
何も言えなくなってしまう