Blood Smell

「先…生…?」

ボーっとする中で
先生の顔を見る

先生は私とは対照的に
少し悲しげな顔をしていた



「王家から来たヴァンパイアは
すべて国に帰ったよ。」


「帰った?」

「ああ。
どうやら、今回の襲撃は単独のものらしく
ライカン種族の長も何も知らなかった。」


…ということは


敵は斎藤君たち兄弟のみ



攻撃の目的は…

『あいつらは母さんと妹を
嬲り殺した。』



家族の復讐……

「冴?」

先生の声にハッとして
顔をあげた


「先生…ライカンの事なんだけど…。」


「ん?」

とりあえず
今日斎藤君と話したこと

言われたことを

確認しないと…