Blood Smell

『中野さんも
そのうちわかるよ。
ヴァンパイアの非道さが…。』


意味深な言葉を私の頭に残して
斎藤君は
疾風の如く走り去ってしまった


先生がゆっくり私に振り返る

久しぶりに見る先生の顔
雪の様に白い肌
すらりと伸びた鼻
鋭い眼差しの中の
優しい瞳

「先生…」


触れようと手を伸ばした瞬間

私は何かに吸い取られるように
意識を手放した