Blood Smell

急に斎藤君の声が荒くなる

「どうして?!
確かに昔は
いろいろあったのかもしれないけど

ライカンとヴァンパイアは
共存共栄の協定が結ばれてたはずでしょ?」



急に斎藤君が立ちあがり
怒りに満ちた瞳で私を睨む

大きな口からは
鋭い巨大な牙が輝いている

『そうさ!
でも、それをヴァンパイアの奴らが破った!

奴らは俺の母さんと妹を嬲り殺したっ!!!』


え?!

私は耳を疑った

ヴァンパイアが斎藤君の家族を殺した…?

うそっ!
そんなはず…


『そんなはず無いって言えるのか?
それは、中野さんが奴と付き合ってるから?

あんたは騙されてる!!
奴は中野さんを食料としてしか…』


「やめて!!!!!」
私は精一杯の声で
斎藤君の言葉をさえぎった