Blood Smell

「やっぱり…!!」

グルルルル…

喉を鳴らしてきちんと座りなおした
巨大な狼


私はゆっくり近づく

『どうして、俺だってわかったの?』

突然
頭の中に斎藤君の声が響いた

この前と同じ痛みに備えたが
今回は痛みがほとんどなく
ただ
声だけが伝わってくる

痛くない…

『この前のテレパシーは
攻撃性があっから痛みを伴ったんだよ。
あれは俺の兄貴がやったんだ。』

なに?

思ったことがそのままつながるの!?

『そう。
今は中野さんの頭と俺の頭は繋がってる。
大丈夫。危害は加えない。』

驚きと興奮で
息が少し荒くなった