Blood Smell

もう日暮れも近く
誰もいない小道には
早くも街灯がともっている


「どうしたの?
こんなところに連れてきて…?」

笑顔で尋ねる斎藤君に
私は勇気を出して口を開いた


「…斎藤君は…ライカン…なの?」


私の問いに
一瞬だけ斎藤君が固まった


「私ここで狼人に襲われたの。
あの時のライカンは…斎藤君じゃない?」





……


…………

長い沈黙の中
木枯らしが二人の間をすり抜けた