ズキンっ…


心に杭が刺さる


「すまない…。
お前を守るためなんだ。」


せつない声




……

先生が一番辛いんだ…





私は力強く握られた先生のこぶしに
手を添えた

石のように硬くて
氷のように冷たいそれを
ぎゅっと握る


「…わかりました。
しばらく、先生とは会いません。」