Blood Smell

先生…




先生…




どうか先生…
傷つかないで…



汗がにじむ手を握りしめて

接触音がするたびに先生の無事を祈った





その時


バキィッ!!


「ギャンッ!」

乾いた音が響き一瞬遅れて動物の悲鳴みたいな声が聞こえた



慌てて下を見る



そこには息を切らした先生しかいなかった