Blood Smell

人気のない公園を横切って小さな人工森の中に造られたランニングコースに差し掛かった




先生はエリザベスの一件以来

私の周りに常に気を配ってる


“…君は命を落とす”

ダンの言葉もあるし


先生がそばにいてくれたら心強いけど…


ちょっと過保護な気も…する


「冴!!」



突然先生が私の前に立つ

「うわぁっ?!」
ドンッ!!

止まりきれずに先生の背中に鼻をぶつけてしまった


「何?…先生?!」


見上げた先生の髪は金髪に変わり
恐ろしい唸り声が聞こえてきた



何かいる?


ドクンッ!!
鼓動が不規則に大きくなる