ハァハァ



茂みを掻き分けて
道なき道を進む




こんなに自分は足が遅かったの?



木が揺れる度に
聞こえるエリザベスの甲高い不気味な笑い声



背筋が凍る


逃げなきゃ!

逃げなきゃ!



もっと
もっと
速く走ってよ



ハァハァ



「捕まえちゃうよ〜?」



エリザベスが私の頭上を通過した


楽しんでる



私を恐怖でジワジワと追い詰める気だ…



逃げなきゃ!


エリザベスが私を捕まえる好機をうかがってる


なぶり殺しにされるのは嫌だ!