先輩とバスケ

「さあ?」


うー。


絶対隼人さんだ〜。


「隼人さんですよね?」



「会いたいんだけど」



え?今?


でも明日春江に帰っちゃうしな。


「いいですよ」



「じゃあ旅館の前でまってて」



「了解です!」



隼人さんがくるよー!


「どうした?沙羅」



「いやーあのちょっと…」


「あー!逢引きだ!梅田先輩でしょ?いいなー!でも消灯までに帰ってきなよ?」


「わかった!じゃあちょっと行ってきます!」



あたしは旅館の前までダッシュした。



そこにはすでに隼人さんが待っていた。


「すみません!」


「いーよ」






…。沈黙。




「あのさ、沙羅ちゃん、好きですよ?」



…!


なんでそんなこと真顔で言うんですか!


嬉しすぎて顔が熱いじゃないですか!


少し隼人さんの方を見ると、切れ長の目はニコッとしていて綺麗な唇は口角をあげてニヤリと笑っていた。

「からかってます?」



「まさか?だけど俺の言葉に顔真っ赤にさせてる沙羅見てっと顔がにやける。」



沙羅って呼ばれた。


ますます顔が熱くなる。


すると唇に柔らかいモノが触れた。



…キス?


「ほら!早く好きって言わないと深いのしちゃうよ?」

また少し意地悪そうに笑うと、また唇があたって、今度は深いのに変わった。



酸素が足りなくて頭がボーッとしたけど、おわる頃には涙目だった。



「どう?俺のこと好き?」



あたしは余裕そうな隼人さんを少し睨んで答えた。



「…好きですよ」