「陽に訊いてたの。いつも青でしたって言うから嫌いなのかなって。」



「そんなことないです。赤大好きです。」




「俺もごめん。沙羅の足綺麗だったから褒めようと思って…」


「知ってますよ。隼人さん足フェチなんですもんね。」


「冴織のやつ!」


「でもあたし足太いから…」

「このバッシューさ、沙羅の足に似合うように買ったんだぜ?」



あたし赤似合うのか一瞬不安になったけど隼人さんが似合うって言ってくれたからまあ、いいか。


産まれて初めて赤いバッシュー履いたしね。


「あの…隼人さん「もう無理」




隼人さんはボールを落としてあたしを抱き締めてる。

よかった。
体育館に他の部がいなくて。


「沙羅と喧嘩とかしてみたけどやっぱ無理だったわ。俺にはさらが必要だった。なんでさっきからイライラしてんのか分からなかったけどきっと俺沙羅不足だったんだな」



あたしは隼人さんの顔を見て

「あたしも隼人さん不足です。」と笑った。