先輩とバスケ

クリスマスイブ、午後7時。


あたしは隼人さんの家の前にいる。



チャイムが押せない。



しばらく突っ立っていたら、なぜか中から隼人さんが現れた。



「よう。」



「こんばんは。」



「寒いのに馬鹿かお前。入れよ」


「お邪魔します。」



隼人さんの部屋に入るとすとごく気まずい雰囲気になった。



「隼人さん…昨日はごめんなさい」


「隼人さんの変態!!!」


隼人さんがいきなり叫んだ。


「へ?」


ベッドに座っている隼人さんを見るとニヤっと笑った。


「結構傷ついた」



「すみません」


「沙羅、おいで」


隼人さんが両手をあたしに差し伸べている。


あたしは迷わず隼人さんの胸に飛び込んだ。



すると、隼人さんは、あたしを抱きすくめた。



隼人さんのこと変態呼ばわりしたくせに迷いもなく隼人さんに抱きつくあたしは、本当にずるい奴だ。



「なあ、いい?」



隼人さんの甘えた声があたしの耳をくすぐった。



断れないじゃん。