それでも、まだ。



『あ、そうそう。この辺りに新しい店が出来たんだよ〜。今すっごく人気なんだってさ。今から行ってみ』
『組織への報告が先だ。』
『私、疲れました。』



『…………。』



レンの言葉を遮って、2人で帰ろうとした。


しかし、こんなことで諦めるレンではなかった。



『……ふーん。ま、いいけどね。せっかく、その店には最新の切れ味抜群の刀が売ってあるのにな〜。』



『……!』



『しかも、今ならおいしいおいしい抹茶のわらび餅が限定でもらえるのにな〜。』



『………!!』



『しょうがないよな〜。仕事だもんね。あーあ、次行くときはもう売り切れてるかもなぁ。帰るしかないか〜。』



『『…………。』』



『…………(ニヤリ)。あれ〜?どうしたの、二人とも。早く帰ろうよー。』



『『………レン(さん)。』』



『なーにー?(ニコニコ)』



『(なんだか無性に腹立つな。)……ぶ、武器の情報をいち早く取り入れるのは大事だからな。』



『(ものすごくムカつきますね。)……つ、疲れたときには甘いものが必要ですから。』



『(フッ。かかったな。)だから何?』



『『……その店に行く。』』



『…いいよ〜?(ニヤニヤ)』




『『(…ああっ!!なんだかすごい敗北感!!!)』』




結局3人でその店に向かうことになるのであった。