―――――――― 満月が、辺りを照らしている。 …もとより、ここは日が昇ることはない。 なぜならここはこの世とあの世の境だから―…。 太陽の日を浴びて華やかに暮らすことはできない。 暗闇の中でしか、生きる術はないのだ。 ……そう言い聞かされたのは 3ヶ月前から。 .