『……りゅっ、龍神………?』



何?


今の龍神は額に青筋を立てていて相当ご立腹なようです。



とっ、とりあえず謝っておこうっ!

そうしましょう‼




『…あっ、あの…龍神……さっきは腕…噛んでもてごめんなさい…。許してぇ………』




よし、謝ったぞ。

龍神も謝った相手に対して酷いことはしないだろうっ。うんっ。




するとウチの顔の横についていた両手はシーツをギュッと握ったかと思うと



「駄目だ、許してやらねぇ」




と、真上で意地悪く笑った。




何か良からぬ企みのある笑みは何処か妖艶で色っぽい。



龍神は顔にその表情を浮かべ、自分の顔に琉嘩が見惚れている間に、琉嘩がこのあと抵抗せぬよう、自分の手一本でさり気なく琉嘩の両腕を琉嘩の頭上で固定した。