楓side


「なぁ…楓…」


朝飯を食って部屋に戻ると湊が話しかけてきた。


「どした?」


「俺さ、本気で好きだったんだ…正直、悔しい…」


そうだろうな。
湊、わかりやすいから。
誰よりも、桜の事好きだったもんな。


「無理して、忘れなくていいんじゃね?」


と、俺は湊の肩を叩いた。