訳が分からぬまま、実家に監禁され一週間が過ぎた。



この間に何度か抜け出そうとしたが・・・どれも失敗に終わった。




父に会ってもう一度話を聞きたいと頼んでも、その願いは叶わず・・・時間だけが過ぎていく。




「美沙・・・・・本当に何かあったのかもしれない・・・」




後宮か朝廷か・・・・志高に・・・・その全部に・・・・。




何も知らされていない為、不安だけが募っていく。




那智に聞かれた美沙にも、何があったのかは知らされなかった。




侍女の中には理由を知っている者もいるようだったが、美沙には知らせるなと当主から固く命じられているようで、何を聞いても口を閉ざすばかりだ。




聞けば美沙が那智に言うと知っているのだろう。




「那智姫様・・・・私も何人かには聞いたのですが・・・・」




そんな状態で誰も口を割らない。