【短編】交換ラブレター




慌てて、図書室から出てドアを閉めると、彼はまた怪訝そうに私を見る。


「あ、あの....?」


「だーかーら!言ってんじゃん!敬語はなしだって!!」


あ...そういえば。


「で、でも...初めてあった人にいきなり...」


彼は私の言葉を遮って、


「まぁ、取り敢えず、帰ろうぜ?もう結構、外暗くなってるし、送ってく。」


「.....ありがとう。」