図書室に入り、一目見たら誰もいないように見えて、
さらに奥の方へと向かったら、本棚と本棚の間に彼が寝ていた。



「こんなところで.....。」


床にそのまま寝てるの痛そうだし枕に図書室の本を使っている。


いろいろ怒らないといけないけど.....。


でも、気持ち良さそうに寝てるな.....。


この前もここで寝てたし、家でちゃんと寝てないのかな?


そんな事を思いながら彼の近くに腰をおろし手近にある本を取り出して起こさないように静かに読んでいたら――――


突然、彼の目が開きパチリと目が合う。


「.....へっ?」


彼はその後なぜか私の方に身を寄せ、最終的に私の膝に頭をおろす。


「なっ....なに.....っ!?」


私が若干パニックになっていると、


「もうちょっと寝させてな?」


そう言った後、また規則正しい寝息をさせだした。


ど、どうしよう.....!?

こんなじゃ、ドキドキして本も読めないよ.....!!