《Reo's Story》


突然だけど俺にはずーっと前から好きな女がいる。

多分俺が今大切にしている物の中でダントツで大事な物。

いつものように、俺は星玲那の家のインターホンを押して応答を待ってた。

いつもなら星玲那が出てくるハズなのに

今日はなぜか、桃香さんが出てきた。


「あぁ怜央、まだあの子寝てんの。しょうがないからリビングで待っててー」

「あっハーイ。」

ほんと、桃香はさっぱりしてんなーー笑

リビングにいたのは、絢香さんと修治【しゅうじ】さん。


「あら、怜央!もう来たの!早いねっ☆」


なんか語尾に「☆」ついてるし、話し方が星玲那と似て過ぎてる!

俺も文おかしいから、人のこと言えないけど


「絢香、お前は時間感覚狂ってるのか?早いんじゃなくて、遅いの!!」


さすが修治さん!すかさず絢香さんにツッコミを入れる。

と、こんな風にいつもの日常は流れてる

関係のない話だけど、
めったにリビングで見かけない桃香さんには彼氏がいる

それは、岡見 一哉【おかみ かずや】

もう分かるでしょ、そう俺の兄貴。

そのせいでしょっちゅう星玲那の両親と俺の両親に、

『2人も付き合っちゃえばいいのに~~』


と言われる