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次の日もいつもと変わらない普通の日がやってきた。
起きて、朝ごはんを食べ、準備をして、学校に行って、静かに勉強をする。
どんなときでも俺の1日はこのスケジュールで流れていった。
いつもと同じくらいの時間に教室に入った。
そして自分の席にどかっと座る。
荷物を整理していたとき、何故か昨日の放課後のことを思い出した。
ふと、あの『変わり者』の席を見た。
まだそいつは来ていないようで、席はぽっかりとあいている。
俺らしくもない。
少し会話をしただけの女を、ここまで気になって見ているとは。今までそんなことはなかったのに。
いや、こんな言い方をしてしまえば、『いつの間にか好きになっていた』と言うような淡い恋愛小説みたいに思われてしまう。
だが、どちらかといえば逆に近い。
『変わり者すぎて、いつの間にか呆れていた』のかもしれない。
こう言うと、あの女を目で追うことがあざけ笑うのと同じ意味の行動みたいに思えるが、
なんだかそれも違う。
俺がじっと女の席を眺めていると、ドンッと思いきり背中を叩かれた。
「よっ!おっはよー!」
朝からテンション高くやってきたのは、昨日話しかけてきた、俺のダチ(ということにしておく)だった。
いきなりの乱暴な挨拶に、顔をしかめて睨んでみたが、こいつは朝っぱらからニヤニヤと笑いやがって気持ち悪い。
「なぁなぁ、なんであの女の方ばっか見てたんだよ?しかもまだ本人来てないのに、席だけ眺めてボーッとしてるとか変態すぎるぞ?」
俺はニヤニヤと訳のわからないことを言うこいつに対して、本気で堪忍袋のおが切れた。
「だまれ」
言葉は少なかったが、威厳を込めた一言は、いままで自分自身も聞いたことがないくらい怖いものになった。
ニヤニヤしていたそいつもその一言で冷や汗を流していた。
「わ、悪かったって」
苦笑いをして謝ってきたが、そんなものは聞き入れず、俺はこいつから目をそらし、自分のことに取り組むことにした。
