なにしてるのわたし。 きっと、すごい大胆なことしてる。 ドクドクと脈打つ鼓動。 これは、…わたしの音? それとも、篠原くんの音? 「…ねえ篠原くん。 わたし、好きな人がいる。」 ごく自然に、 素直な気持ちが溢れてきた。 「サッカー部でね いつもオレンジのスパイク はいてるの。 ここからじゃはっきり 顔も見えないんだけど 勇気がでなくて 近づくこともできなかった。 顔も名前も知らなくて ただ、見てるだけの毎日で。 自分が恋してるなんて 気づかなかった。」