「あ、えっ………柏原、
な………?え?」

動揺してうまく言葉が出てこない。

「あはは!
松川がきょどってる!」


5秒後。
柏原の手にチョコレートがあったから、
今の甘い物体は柏原が俺の口に入れたものだと、やっと理解した。

信二も空気を読んでか、いつのまにか前を向いている。




だけど………


他の奴と話していた柏原が。

先輩に告白された柏原が。

好きな奴がいる柏原が。



俺の目の前にいる………???






なんで?

どうして?

心の中で問うが勿論答えは返ってこなくて。

最終手段。
俺は本人に聞くことにした。