あいつが、あの時の記憶がまた あたしの中に鮮明に戻ってきたから ・・・なんて、言えるわけ無いじゃないか。 だって、渡辺知らないもん。あたしの過去。 「・・・前、なんかあったの?」 「・・・まぁ。」 いつのまにかあたしの隣に座る渡辺は いつもの瞳に、表情にもどってた。 それだけで、安心できる。