「あのさ、藍羽ちゃん傷つけないでよ。」 「俺は、傷つけてはないぞ? だって、『ウチと付き合って』なんて何回も言われたら もうそりゃ、鬱陶しいだろうよ。」 いつもの、てきとーな顔。 一体いくつの問題を この表情で乗り切ってきたのだろう。 ・・・謎だ。冷ややかな空気が流れる。 そして、すごい冷酷なときがある。 今みたいな。 冷たい、言葉と表情。