『俺・・・集成だけど・・・のん、元気?』
心がざわつくような集成の声をききながら
必死で呼吸を落ち着かせて話題を振った。
「どうしたの?何かあった?あたし電話してくるなん——・・・っ」
今度は、首筋を何かが伝う。
それを確認しようとして、「ちょっと待って」と電話の向こうへ語りかけた。
ポスッ、とケータイをベッドに投げ音が漏れないように布団を掛ける。
「渡辺えぇえぇ!!ちょっとやめてよ、マジ落ち着いて座ってて!?」
胸ぐらをつかんで、ギリギリと睨み付ける。
「ざーんねん。女が男に勝てるわけねぇだろ。」
不吉なセリフを吐いた直後・・・。