なんだか逆に冷静になったあたしはケータイを静かに受け取る。 「・・・・集成?」 そうだ、集成しかいないんだ。 「あ・・・のん?」 のん、って呼ぶその声は中3で聞かなくなったあの時の声より すこし、低くなっていた。 それでも、どこか懐かしい声があたしの脳内を真っ白にさせた。 ——今さら、どうしたの? ——なんのために、電話してきたの? 気付けば、尋常じゃないくらに手や唇が震えていた。 今は、何を聞かれても声が震えてうまくこたえられないと思う。