甘党なアイツ






耳元でしゃべるのって、ぜったい癖だ。





いつも、近づいてきてそこでしゃべる。




「だ、だから・・・ッ!」


睨む。最大限に睨む。


「あー、そうだった。耳弱いんだったねー。」



そういって、あたしの耳にもっと顔を近づけて





——ぺろっ




「な、なな、舐めたぁああぁ!?」





そう叫んだあたしの手から、レモンのかき氷が滑り落ちて。



冷たい、感覚が手を支配して。


・・・手が、レモンになった。




いや、正確には。




かき氷が、手の上に



遠慮無くぶちあかった。