そう、効かないんだな。これが。 「だから、首も効かないんだわ。たぶん。」 「・・・耳だけ?」 本当に不思議そうな顔するから。 うん、そう素直に頷いた。 「変な女もいるもんだなー。」 また、あたしの髪の毛をいじり始める。 「それにしても、首が感じないって。」 そういいながら、またあたしの首筋を 心底不思議そうな顔をしながらつつ、となぞる。 「だから、なんとも思わないって。」