ぶすっ、と膨れる。無意識に。 いつのまにか、理は藍羽ちゃんについて行ってた。 そんなあたしを、渡辺はまだ見てる。 ここにいても、埒が明かないから 水着やら色々詰め込んであるカバンを よいしょ、肩にかけ直す。 歩き出そうとするあたしの肩を グイ、と引き戻すヤツがいる。 「なんなの。早く行きたいんだけど。」 軽く、睨む。 あぁもう。あたしこんなことしたくないのに。 素直じゃないな・・・。